韓国での家探し

こんにちは。韓国釜山ゲストハウス「ぷさんの家」cyogeです。
今年からは実際に釜山に住みたい！という方や住んでいる方、留学を希望される方へのサポートも徐々に開始できればと思っています。

まずは、韓国での家探し、契約についての私の経験談を少し。

もともと私は韓国の大学に留学したのが韓国生活の始まりだったのですが、その時はお気楽な寮生活をしていたので今から考えるとかなり狭い範囲でしか韓国を知らなかったなぁと思います。

大学卒業後はじめて韓国でひとり暮らしをするようになったのですが、はじめはお金もないので下宿生活からスタート。
下宿先は街で配られている無料新聞「교차로」で募集しているところに実際に連絡をとり、見学に行って入居という形でした。

かなり前のことですが、月40万ウォンくらいだったかな？
朝夕食付きで、別途追加請求はなく、インターネットも線がひかれていました。

韓国で単独住宅（단독주택）と呼ばれるもので、築年数がそれなりに経っているよくある韓国の家って感じでした。
ご飯はとっても美味しかったし、おばちゃんも優しかったのはよかったですが、やっぱり古い家なのでシャワー等生活する上でちょこちょこ不便は多かった気がします。

韓国ってシャワーとトイレが一緒になっていて、別の部屋の人がシャワーを使っているとトイレに入れないので、タイミングによっては多少苦しんだり。笑
私含め3人で１つを使っていたので、まだマシなほうだったのかな？

多少不便でも頑張れるって方には、下宿は大家さんの家族が一緒に住んでいるので何かあった時には安心、韓国人と一緒に住むというメリットはあると思います。
ただご飯がすごく不味いというところもあるし、ただお金のために下宿をやっている人もいて、当たり外れはあると思います。
今から思うと若かったから住めたなのかなとも感じますが、まぁ良い経験でした。

家庭のご飯が食べれる！っていう部分はポイント高いですね！
毎日ご飯の心配することなく、モリモリと美味しく頂いていました。

簡単に住めるという点では「コシウォン고시원」や「コシテル고시텔」と呼ばれるお部屋もあるのですが、3畳くらいの狭い空間だったり、壁を挟んですぐ横に他の人が住んでいるので気分的に落ち着かないなぁという感じで私はパスでした。
短期間の滞在で寝るだけでいいっていう場合には選択肢の一つとしてコシウォンもいいと思います。
あと、私が知っているのは数年前のことなので最近はもっと快適な感じになっているかもしれません。

その後、私は半年もしない位でまさかの釜山への転勤命令が出たんです。
予想もしない展開で、もう不安と緊張で大変。。
もともとかなり人見知りなので、慣れない場所とか環境って苦手なんですよね。

それでも仕事を辞めるわけにもいかないので、ひとまずネットで釜山の部屋を探すことに。
条件としては、女性一人でも安心して生活できる物件が第一条件でした。

下宿の際にシャワーがとにかく不便だったこともあり、浴槽付きのお部屋は無いものかと検索したところ、とっても素敵なワンルーム物件を発見！
韓国のワンルームのお部屋で、浴槽がついているところなんてまず無いんです。。

ネットで見てこれだ！と思って、釜山の会社のほうに挨拶に行った際に直接訪ねてみました。

建物は30階建て位のワンルームマンションって感じで600部屋程あるのかな？1階には24時間体勢の警備人さんがいて、専用の不動産屋さんも1階にありました。
空室になっている部屋を見学させてもらい、内装も文句なくて釜山で住むならここ！っていう感じに決定。

家族もいない、知り合いもいない釜山での一人暮らしということで、安全が第一。
ソウルにいた時は多少不便でも緊急のときには駆けつけてくれるであろう友達がいるという安心感がありましたが、家族もいない、知り合いもいないという釜山でのひとり暮らしということで何よりも安全を第一に考えました。

報道されていないだけで韓国では怖い事件も多いって聞くし、泥棒の被害も多く、いくら言葉はしゃべれたとしても韓国人が当たり前に知っている「常識」を知らないことが多いので、分からないまま危険に巻き込まれるという可能性も無いとはいえず。。
たぶん私は必要以上に心配性なんだと思いますが、そういう面でも納得のいくお部屋が見つかったのは幸いでした。

ここで韓国の部屋の契約についての基本常識をご説明しますね。
私も、いざ自分で部屋を契約するということになっていろいろ調べました。

韓国にはチョンセとウォルセという契約方法があることは韓国での不動産契約について調べたことのある人は知っていると思います。
それについてはすでに多くの方がご説明されているのではないかと思うので、割愛。

私は保証金+月々の家賃を払うという形で契約をすることになったのですが、韓国では保証金を多く払えば払うほど月々の家賃が安くなるシステムになっています。
保証金は家を引き払うときに全額戻ってくるので、手持ち資金に余裕があれば多く支払うほうが月々の負担は少ないですよね。

数年前のことですが、私は会社に保証金を負担してもらって釜山のワンルームを保証金1500万ウォン、月々の家賃30万ウォンで契約をしました。
（今はもう少し高くなっていて、また管理費も別途6,7万ウォン支払っていたと思います。）

西面という繁華街に近く、地下鉄の駅から徒歩5分くらいの立地で、高層ワンルームマンションという条件で月の家賃が3万円！！
日本の感覚でいうとルンルン♪♪って感じのお値段ですよね～

私は日本で一軒家にしか住んだことがなかったので、２１階のお部屋で初のマンション生活だ！と気分UP

ただし、保証金は会社に出してもらったので、万が一何か問題が発生して保証金が戻ってこないということになれば大問題。
韓国は家の契約をする時はスムーズ、引き払う時に問題が起こることが多いと聞いていたので、その点が一番気がかりでした。

当時私は日本の会社からの出向という立場だったので、韓国内での就業ビザの取得前で部屋の契約はパスポートで行いました。
もちろん外国人登録証をを所持していない外国人でも韓国で不動産の契約をすることは簡単です。

ただし、家主が破産したり等の万が一の問題が発生した時に、しっかりとした保障を受けられない危険性はあります。
普通の韓国人や外国人登録証を持っていれば、契約後に簡単な手続きを踏むことで保証金の一定額が保障されるようになっています。

その点を不動産屋さんに相談したところ、「전세권 설정(チョンセ権の設定)」という方法を教えてくれました。

「チョンセ権設定」とは、万が一家主が破産してしまった場合に、保証金を預けている私も債権者の一人となるわけですが、通常一番優先される債権者は恐らく銀行になります（物件を担保に借り入れをしていることがほとんどなので）。
そして私が契約した物件が競売にかかり、例えば5000万ウォンで落札され、家主が5000万ウォン以上銀行から借り入れをしていたなら全て銀行がもっていってしまうので私の保証金は戻ってこないという事態になります。
「チョンセ権設定」をすると、抵当権のような形で登記簿上に設定するもので、万が一家主が破産してしまった場合にも私が債権者の中で優先順位が一番となるので預けた保証金が守られる形となります。

普通はアパート等で1億ウォンや2億ウォン等の高い保証金を払って借りる際にその保証金を保護するために行うものですが、私は会社に借りたお金だったこともあり万が一のために家主の同意を得て手数料を支払って設定をしました。
（チョンセ権の設定がされている物件はその物件を担保に家主が銀行からの借り入れができなくなるので嫌がる家主もいると思います。）

韓国は予期せぬことが起こる国だと私は思っているので（笑）、万が一のことに備えるのも大切だと思います。
まあ、保証金がもともと私のお金だったとしたら、チョンセ権の設定はしなかったでしょうが。。

自分の力で部屋の契約をするということは良い経験になったし、いろいろ調べたので韓国に対する知識にもつながりました。
（私がぼんやりと覚えている範囲のことで、事実とは違う内容を書いてしまっている可能性もありますのであくまで参考程度でお考えいただけますと幸いです）

とにかく韓国では保証金に関するトラブルが多いので、家を契約する際にはいろいろな面での注意が必要です。

まだまだ韓国での部屋の契約については書きたいことがあるので、またの機会にご紹介できればと思います。
言葉で説明するのは簡単ですが、いざ文字にするのは大変ですね。。

釜山での初めての家となったそのお部屋ですが、当時はお金があれば住んでいるその部屋を買いたい！と本気で思っていたほどお気に入りのお部屋でした。
快適だったポイントはいろいろあげることができますが、不便だったことは思い出せません。
浴槽付き！ってはりきっていたはいいものの、実際に湯船にお湯をはったことは少なかったかも？ということ位でしょうか。笑

ソウル圏の物件は本当に高いので、気に入る物件に安値で契約できるのは釜山ならではだと思います。

もし、何かお手伝いが必要という方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

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